世界的コットンブリーダー Sally Fox 氏による講演会を開催

プレスリリース

2025.07.08

2025年6月19日、当社が展開する、“染めない、ここちよさ”を提案するブランド「UNDYED(アンダイド)」の取り組みの一環として、特別講演会を開催しました。
講師には、“無染色オーガニックコットン”の第一人者であり、「UNDYED」の中核素材である有色綿の開発者、Sally Fox(サリー・フォックス)氏を招聘しました。
Sally Fox 氏は、生物・昆虫学の知見をもとに、古代の茶色い天然有色綿に着目し、その病害虫耐性に注目。40年以上にわたり、染料を必要としない自然の綿花の品種改良と普及に取り組んできた、世界的に著名なコットンブリーダーです。農薬・染料・水・エネルギーの使用を最小限に抑えた彼女のオーガニックコットンは、持続可能な繊維素材として現在世界中で高く評価されています。
今回の講演会は、「自然本来の色彩、染めないここちよさ」をテーマとする当社ブランド「UNDYED」の理念に共感する国内アパレル関係者に向けて実施しました。Sally 氏の登壇では、学生時代に染料による健康被害を目の当たりにした経験から研究に取り組むことになった原点、有色綿の品種改良にまつわる挑戦、さらにアメリカ繊維業界の変遷まで、貴重な実体験が語られました。
また当日は、「UNDYED」の素材供給パートナーであり、長年にわたり Sally 氏と協業してきた大正紡績株式会社から、水野鴻介氏も登壇。30年以上にわたる両者の取り組みについて、企画から営業まで一貫して関わってきた背景や想いが紹介されました。
講演後には質疑応答セッションも実施。会場には国内セレクトショップを中心としたアパレル企業の担当者や当社社員など約40名が参加し、「エシカルな製造プロセス」「無染色素材の市場展望」「サステナブル素材の今後の可能性」などについて、活発な意見交換が行われました。

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